
賃貸契約の違約金について
違約金とは、当事者のどちらかが契約に違反した場合、あらかじめ支払うことが決められている金銭のことです。つまり、違約金は、契約違反があった場合の損害賠償金と同様の意味をもちます。契約違反があり、実際に損害が発生した場合、損害額はいくらなのか、評価をするのはなかなか難しいです。そこで契約違反があった場合に、あらかじめ損害賠償をするものが支払わなければならない金額を契約の中に定めておいて、できるだけ早くトラブルを解決できるようにしました。これを損害賠償額の予定といいます。
この学生の場合、契約をした翌日にキャンセルをしましたから、相手側にまだ損害が発生していないかもしれません。しかしながら相手側はこの学生が入居するものだと思って契約したはずですからキャンセルされたら、相手の期待を裏切ることになってしまいます。したがって相手が損害を受けていない場合でも違約金は支払わなければならないのです。